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夢に咲く花
 マルソ君は考えた。

「俺の夢はなんだろう」

 ずいぶん根本的なところまでさかのぼったものだが、この際はっきりさせておくのもいいかもしれない。

「そもそも、夢ってなんだろう。人生のゴールだろうか。それとも新しい人生の始まりだろうか」

 マルソ君は、子供の頃の記憶を呼び覚ましてみた。マルソ君の記憶の中で、一番最初に夢が登場したのが、保育園に通園していた頃で、多分三歳か四歳くらいの頃だ。おぼろげに画用紙に新幹線の絵を描いて、将来の夢は新幹線の運転手と書いたことを覚えている。その頃の夢の夢らしさは今の夢の夢らしさとは随分異なっている。

 夢ちゃんは、無知さんと願いさんから生まれた。
 夢ちゃんは、やがて自分の脚で立てるようになった。
 夢ちゃんが夢さんになる頃には難しい言葉をたくさん覚えた。
 だれもが夢さんの話をありがたがり、夢さんの世話をしてくれた。
 そのうち、夢さんは働くのが馬鹿らしくなってきた。
 真面目に働く人々を眺めては、
 「夢がないなあ」と笑っていた。
 いつしか夢さんは自慢話ばかりするようになった。
 そして夢さんはみんなからそっぽを向かれるようになった。
 それでも夢さんは、仕事もせず自慢話も止めなかった。
 とうとうひとりぼっちになった夢さんは、
 誰からもみとられること無く、寂しくこの世を去った。
 やがて、夢さんのむくろを苗床にして、
 たくさんの草が小さな花をつけた。
 人目を引かないその地味な花を人々は努力と呼んだ。
| 昨日の作文 | 01:41 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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