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調合師の話
 焼きうどん。もちろん手作り。400円くらい。

 無条件の歓迎や歓待なんかを受けると嬉しくて泣きたくなることがある。と同時に疚しさも少しだけあるのな。ちょっと大げさに言うけれど、自分はこの歓待に値するほど、相手に対する親愛の情を日々忘れずにいれたかと。便りも出してない、遠方の友達から不意に手紙が届いたような、そんな申し訳なさというか、疚しさがあるわけです。

 ケムマキ氏もね、ミラクルだって言ってたよ。そういう彼のリアクションに俺の方が驚いたりすることもある。

 きっと俺の心には、染料の調合師が住んでるんだな。

 こいつは鮮やかな色を出すことにはてんで才能がないけれども、薄めることにかけては一級の技術を持っている。それで、いいことや悪いことがあると、すぐに別のものを混ぜて薄めてしまうわけです。

 幸せには不安を混ぜて、笑いには皮肉を混ぜて、恋には諦めをまぜてってな具合で。

 そうして染まった俺の心は、いつもどこかくすんでるんだわ。

 しかし、物語には結末が必要だ。

 調合師が心の色を薄めるのは、それで利益を得てるものがあるからだ。

 彼に仕事を頼んでいたのは、もうひとつの私。そいつが、この私を愛するがゆえに、調合師に依頼したのだ。なぜなら、この私はいつも貧乏くじばかりを引いているから。この顔、この声、この体。不幸の総量が多いなら、いっそまとめて薄めちまえ。

 であれば、私が調合師に依頼するのはこうだ。

 どんなものでもいい、私が私に抱く愛情を薄めてくれ。そのとき生じる悲しみなら、全部俺が引き受けるから。

 調合師にとっては一世一代の大仕事になりました。何年もかかる仕事でした。やがて齢大にしてその仕事を終えたとき、調合師のその技を、人々は芸術と呼びました。

 なははんつって。混ぜろ!自嘲。わはは。
| 昨日の日記 | 18:20 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
煙が消える日
 コンビニの焼きそばと松屋の牛丼並800円くらい。
 煙草は百害あって一利なしなんていいますけどさ。煙草を吸うようになって、あたしゃこの仕事ずいぶん楽になりましたよ。
 四月だか、七月だか忘れましたが、都内全駅禁煙になるそうで。隅っこに追いやられてぽつんとある喫煙所ももうすぐなくなるってことですか。
 そんなとこにかけるコストなんて払ってられないってことなんですかね。まぁ、喫煙所があるとつい吸ってしまうってのもあるんでしょうけど、それにしてもね。いままであったものがなくなるってのは、それを利用してるものにとっては残念な気がしますわ。割り箸しかり、レジ袋しかりで。
 無いのが普通で、あることが異常だったんだって言われれば、その通りかもしれないし、ないならないでうまく回っていくものなんだろうな。てやんでえ。 嫌煙家に言っておくぜ。たとえ全宇宙が全面禁煙になっても、俺が書く世界は全席喫煙席だ。まいらねえだろ。このやろ。
| 昨日の日記 | 17:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
何も出ない、夜

 学生の頃からの友人が仕事で東京に来たので新橋で飲む。隠れ野という居酒屋で4000円くらい。

 ああ、眠い。疲れた。なにやってんだおれ。うつらうつらしたり、床にゴロンとしてそのまま小一時間眠りこんだり。もう朝やで。

 時にはあきらめも必要か。ぐすん。

| 昨日の日記 | 05:03 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
ものを書く仮設
 コンビニで海老チリ天津飯と残り物。500円位。

 何にもないところに文章という地平を拓いて、そこに世界を立ち上げる。そんな事が出来たらどんなに素晴らしいかって思う。

 しかし、文章という地平は非常に脆い。つまらないという理由で簡単に中断されてしまうし、疲れてたり、眠たかったりするだけで中断されてしまう。

 また、こういうことを言う人を寡聞にして知らないけれど、文章にだって人望ならぬ文望みたいなものがあるように思う。だれが書いたのか。読むに値するものか。まあ、そういうこと。

 文章とはいえ、意味の世界とはいえ、現実と同じような生きにくさがないとは限らない。何もない真っ白な状態から強固な地平を築くには、うむを言わせぬほどに読ませる力が必要だと思う。

 虹や蜃気楼のようにかろうじて拓かれた地平に、さらに世界を立ち上げるには、もうひとつ高い要求があるだろう。それが何なのかは、読ませる力が何なのかという問題と同じくらいわからない。

 とここまで書いてみてふと思った。誰に対して拓かれた地平なのか。誰に向かって立ち上がる世界なのか。

 書くことが時に私自身にとっての救済でありうることを考えると、とりあえず大切なことは私自身に拓かれているかということと、私がそこに世界を観られているかということのような気がしてくる。

 文章という地平が私に拓かれている。このできそこないの詩みたいな表現が意味するところは、書かれた言葉が読み手を必要としているということ、それだけは信じられるということじゃないでしょうか。

 ね。
| 昨日の日記 | 23:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
私は眠り

 ペペロンチーノとライスコロッケ、1200円位。

 眠い。疲れた。時間がない。今すぐ布団の中に飛び込みたい欲求に駆られて、書くことがなんも出てこないわけです。

 しかし、そこをぐっとこらえてパソコンの前に座る。宿題終わるまでファミコンをやらせてくれないお母さんのつもりで座る訳です。

 そうしてね、とにかく書くわけです。なんでもいいから書けと。なんでもいいからって言ってもああた、「あいうえお」はい、書いたって済ます訳にもいかず、やっぱりあったかい布団のことしか頭にないわけです。実存的に言って布団なわけです。実存的に言って枕なわけです。眠りそのものなわけですよ。と書いてるうちにだんだん言葉が、布団−眠たいの純粋なノエマとノエシスの関係に侵食し始めたところで、限界、おやすみなさい!

| 昨日の日記 | 01:39 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
会話にとって美とは何か
  ガストでトリプルハンバーグとドリンクバー、1100円くらい。1パウンドというボリュームのハンバーグなので、ライスを付けずにおかずだけで食べる。1パウンドが何グラムかなんて知らないんですけど。

 千葉へロケハンがあったので、集合場所の渋谷に向けて、早朝からりんかい線にのってたわけですよ。途中の大崎駅から、チャラ男的な男と小悪魔系のギャルが向いの座席に座って、自分の出身地の方言について元気よくしゃべってるわけです。

 朝帰りというより、仕事帰りという感じなのは、男が敬語でしゃべっていたからだと思う。真剣に聞いていたわけではないのでうろ覚えだが、女は福島だったか東北の方で、語尾に「だら」がつくところが、静岡あたりの方言と似ていると。ほんまかいなと思って聞くともなしに聞いてたわけです。

 風呂に入ることなんて言う?みたいなよくある会話をしていて、「風呂につかる」みたいに男が答えてたんですが、どうも彼女の地方では「風呂に沈む」ともいうらしい。さもありなんと思って聞いてたら、男がすかさず、「死んじゃうじゃないですか」

 美しい突っ込みだった。

 歳をとるごとに、大抵のことはまぁそういうこともあるやろうととりあえず受け入れがちな私は、一方で確実に何かが退化しているような気になったのな。リアクションが鈍くなるのは、成熟の裏と表なのかもしれないと思ったわけですよ。
| 昨日の日記 | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
プチ現象学

 キンレイの鍋焼きうどん。おにぎり。700円。

 ラジオで誰かが言ってました。思春期は自意識過剰になる時期だと。誰も気にしてないようなことを気にしてしまう時期だと。

 思春期の冷蔵庫は中を見られるのが恥ずかしい。脱臭剤を入れてる事が知られるのも恥ずかしい。

 思春期の哲学者はそりゃもう大変です。われ思うゆえにわれ有りなんて言ってる自意識が過剰なんですからね。デカルトなんてまだまだ自意識が足りないわけです。

 われ思うゆえにわれ有りっていうけれども、思っていることが有ることだってだれが決めたのさ。こんな証明が許されるなら、われ思うゆえに冷蔵庫だっていいわけじゃない。ただね、デカルトといえば代数学なんてとんでもないものを発見した大哲学者でしょ。そんな大物が、こんなケアレスミスを犯すはずがないと考えてみてはどうか・・・。

 ああそうか、デカルトが言いたいのは、有るっていうことは何かを思っている状態だってことなんだわ。思うから有るんじゃなくて、有るということの意味は思ってる状態のこと。何かを思っている状態って言うのは、思われているものに向かって思うものが思っている状態でしょ。存在とは、思っている状態(ノエシス)−思われているもの(ノエマ)の関係なんだと。存在とはこの志向性に他ならない。・・・ってこれ、現象学じゃん。

 そうか、フッサールは思春期だったのか。大発見だわ、おれ。哲学界のコロンブスだわ。

 まぁ、コンパには使えませんけど。

| 昨日の日記 | 23:38 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
小言
千年そばでかき揚げ丼定食500円。
健全な哲学って、人生訓とかに似てくるんだよな、きっと。
ケロ太が川べりでピョン太を川に突き飛ばすでしょ。
危ない!と魚たちが見てるわけです。
そこでぐっとカメラが引くと、ケロ太とピョン太の上方に枝を伸ばしてる木の枝から、りんごが落ちてきてる。
すると魚たちの危ない!の意味が微妙に違ってくるわけです。
物事を見る枠組みが換わると意味も違ってくると。
非常にわかりやすくて巧い例えです。
でもね、不健全な哲学はそこで満足しちゃ切実さがないわけですよ。
たとえば、ここでケロ太がね・・・ちがうな、ピョン太でいいや・・・それも違うな。
魚の視点がね・・・まあ、とにかく今はいい例が思い浮かばないんですが、とにかく切実じゃないんだよ!
健全なのね、ピタゴラスイッチなの。こういうのがコンパでサラッとおいしいとこ持っていくの。
コンパに使える哲学。実学じゃないか!
| 昨日の日記 | 19:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
時間が
ローソンの幕の内、エースコックのワンタンメン、550円くらい。

もう、今書くくらいしか息抜きの時間がない。仕事とそれ以外でずっとざわざわしてる。

あと一月もすれば、充実した日々だったと思い出すようになるんだろうけど。

それはさておき、会社の同僚的な先輩からプチ哲学という絵本みたいな文庫本を借りた。

うん、このくらいの哲学が健全で有用なのかもしれない。
| 昨日の日記 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
大フィクション

  コンビニおにぎりと明星チャルメラ450円くらい。

 仕事はひたすら資料を読み漁る。RFPと呼ばれる資料を作成するために、システムが現状どう構成され、運用されているのかを明確に把握しないといけない。

 RFPなんてこれまでその概念すら知らなかったのだけど、要するに、現状はこうなっています、理想はこうあるべきです、というのをまとめることで、じゃあこういうシステムが必要だね、と改善要件を引き出すためのたたき台な訳です。まぁ、仕事の話は長くなるし、かけないこともあるのでいいや。

 昨日も特に何もない日で、いや、肉体的にはいろいろあったんですが、サルトル的にというか、自意識経験として、特に書きたくなるようなことはなかったな。仕事終わったら有楽町に直行して、制作会議をして、かえってメシ食って寝る。先日と同じです。

 精神的な発見というか成長というか、哲学的事件はそう頻繁には起こらないわな。ほんとか?忘れてるだけかもしれない。気づいてないだけかもしれない。うぅん、しばし黙考。

 ああ、そうだ。常駐先のあの女が、趣味でフィギュアスケートをしているらしい。

 事件だわ。大事件だわこれ。銀のロマンチック。フェードアウト。

 フェードイン。郊外の野外スケートリンク。
 「あなたがまとめた資料、雑だけど核心を衝いてたわ(シャーーーーー)」
 「そうかな。(シャッシャカシャー、コテン!)いてて。」
 「(シャーーーーーーキュッ!)へたっぴ。」
 女は笑いながら手を差し出す。見詰め合う二人。
 男は手を伸ばす振りをして左手で氷の床をポンとたたく。ガボッ。
 「きゃあ!」
 薄くなった女の足元の氷がはがれ、女はまっすぐ水の中に落ちた。
 男は不敵な笑みを浮かべ、女に手を差し出しながら。
 「油断したね。」
 「いじわる。」
 氷の縁にしがみついた女の大写し。

■シーン2、女の部屋
 いかん、堕落だ。フィクション万歳。

| 昨日の日記 | 18:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |