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寛大な王様の話
王様が女を塔の一番見晴らしのいいところに連れて行った。
そこから見渡せる限りの街や田畑を全て女に与えようと言った。
女はそれを拒んだ。そして王様を塔から突き落とした。
王様は塔の傍に生えていた糸杉に引っかかり幸いにして一命を取り留めた。
しかし、それ以来王様は寝床から出られない体になった。
女は直ちに捕らえられ処刑された。
そして王様には謎だけが残った。

王様は寝たきりだったが気分はすこぶる良かった。
献身的な主治医に礼をしたいと思い寝床に呼んだ。
そして、窓から見えるどれでも好きな女を与えようといった。
主治医は拒んだ。そしてその晩、王様の食事に毒を盛った。
王様は強靭な精神力で毒に耐え、一命を取り留めた。
しかし、それ以来王様の眼は光を失った。
主治医は直ちに捕らえられ処刑された。
そして王様には謎だけが残った。

闇の中でも王様は世界を知ることが出来た。
召使が何でも詳細に話して聞かせた。
王様は召使に言葉で言い表せる最も高価なものを与えようといった。
召使は拒んだ。そして王様に呪いの言葉を吐いた。
王様は司祭を呼んで身に帯びた穢れを祓った。
召使は直ちに捕らえられたが、命を奪うことはしなかった。
王様は召使を問い詰めた。
なぜ誰もが寛大な振る舞いに仇で報いようとするのか。
しかし、召使は舌をかんで自ら命を絶った。
そして王様には謎だけが残った。

王様は町中に御触れを出した。
王様の謎を解き明かしたものには国の半分を与えると言った。
町中が拒んだ。そして反乱が起こった。
王様は捕らえられ断頭台の前に引いていかれた。
そのとき天から一条の光が差し、突如王様の目が光を取り戻した。
王様は天を仰いで祈った。
神よ。どうか私の魂をお救いください。
この次に生まれてくるときは、全生涯をあなたへの奉仕に捧げましょう。
ギロチンの刃が落とされた。
王様の首が地面に転がった。
王様の祈りが天に届いたかどうか知るものはいない。
| 昨日の作文 | 16:48 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |