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ファニーゲーム
オーストリア(1997)
脚本・監督:ミヒャエル・ハネケ
撮影:ユルゲン・ユルゲス
出演:スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ、アルノ・フリッシュ、フランク・ギーリング

ある映画があって、その映画を観たか観ていないかで確実に何かが違っている。そんな映画が存在すると思っています。
そういう映画の自分史とも呼べる映画だけをこのカテゴリに集めていこうと思っているんですが、本作もそんな映画の一つ。
『ベニーズ・ビデオ』で、撮られたものを観るという行為について、深い洞察を得たに違いない。
形ではないもの、そこにはないものを表現するのが芸術なら、この映画は暴力と形而上学的暴力を同時に描いた傑作である。
形而上学的暴力とは何か?観れば分る。観なければ言い表せられない。
「言葉で説明できるものより複雑なもの」を表現するのが映画なのだとハネケはインタビューで答えている。
amazonでは中古がバカみたいに高騰しているのでレンタルで探してください。新宿ツタヤには結構在庫ありましたよ。
| 昨日の傑作選 | 14:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ベルリン・天使の詩
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、ペーター・ハントケ
撮影:アンリ・アルカン
出演:ブルーノ・ガンツ、ピーター・フォーク

映画が映画だった頃…

『パリ、テキサス』はまだ観てない。
『都会のアリス』、『さすらい』も未見である。
『ブエナビスタソシアルクラブ』ではヴィム・ヴェンダースという名前すら知らなかった。
重要な監督だと知ってからは『ランドオブプレンティ』から観始めた。面白い映画を撮る人だと思った。
『アメリカ、家族のいる風景』では、アメリカの家族という幻想を壊しつつ優しく再構築してみせたなどと言ってみた。
『ソウルオブマン』では、その知性と音楽に対する愛にしびれた。
『ハメット』を観て少しずつこの監督の本領が分りはじめてきた。
そして、本作である。
私はようやく同時代に生きるこの現役の巨匠について、何らかの賛辞を述べる事が許されるくらいにはなったかもしれない。
知らないということは凡庸なことだ。この映画を知らないということは。
小津安二郎やピーターフォーク、その他の偉大な映画人を聖霊に喩えて、劇中で彼らに献辞を捧げる。
それでもヴィムヴェンダースにとっては精一杯に控えめな表現だったんじゃないかと思う。
私はもっと思い切って映画の神だと言ってしまいたい。
そんなことが言えるのは、私が信仰なんてものをすっかり捨ててしまったからなのかも知れないんだけど。
| 昨日の傑作選 | 15:16 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
こうのとり、たちずさんで
監督:テオ・アンゲロプロス
脚本:テオ・アンゲロプロス、トニーノ・グエッラ、ペトロス・マルカリス
撮影:ヨルゴス・アルヴァニティス、アンドレアス・シナノス
出演:マルチェロ・マストロヤンニ、ジャンヌ・モロー、グレゴリー・カー

素晴らしい怪作にして傑作。
二台のヘリコプターが海上を低空飛行で旋回する。
海面には何か得体の知れない不吉なものが、輪を描くように固まって浮かんでいる。
並みの映画ならクライマックスに使われてもおかしくないこの冒頭のファーストカット(!)から、観客はただならぬ事件の目撃者となってしまう。
映画史上屈指の導入部分ではないかと思う。
そして、主人公の取材記者はこの事件を追ううちに、一大スクープを嗅ぎつける。
難民として国境線沿いの村に強制移住させられた外国人の中に、隣国へ亡命した本国ギリシャの大物政治家と思しき人物を発見するのである。
このスクープの裏づけを取るため、記者は取材を敢行する。
しかし、取材を続けるうちにこの記者は真の意味で国境という問題を体験するのである。
これ以上はないという説得力を持って、これまで見たことのないような美しさで。
この映画をフィルムで観れたことは本当に幸いだったと思う。
頬をつねりながらでも最後までじっくり観て下さい。
| 昨日の傑作選 | 13:40 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ポネット
脚本・監督:ジャック・ドワイヨン
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
出演:ヴィクトワール・ティヴィソル

ドワイヨン監督はつい最近、七月だったか八月だったか来日されたことがあって、東京の京橋にある映画美学校にも招待されて特別講義が開かれた。私ももちろん前から二番目の席に座って参加した。
しかし、ドワイヨン監督を知っていた訳では当然なく、特別講義の知らせを受けて慌ててDVDを探したくちなのはいうまでもない。
本作ポネットのタイトルとスチールはレンタルでもよく見かける。しかし、それ以外のタイトルとなるとTSUTAYAで検索しても出てこない。
新宿の紀伊国屋には『ラ・ピラート』しかおいてなかったように思う。クレジットを読むと代表作の一つであるようなので早速購入して観てみた。
こちらの映画については別の機会に述べるとして、とりあえず私とドワイヨン監督の作品との出会いはそんないきさつでした。
講義の方は大変素晴らしい内容でしたが、それについての考察も今はおいとくとして、ドワイヨン監督はテイクを相当重ねるタイプの演出家なのです。
役者が疲労し始めた頃にようやく役者か現場かに映画的な何かが降りてくるらしく、それをこそ撮るために映画を作り続けているという話は実に感動的であった。
かなり話が脱線してしまいましたが、そして本作である。
これは間違いなく傑作と断言できます。
主演のヴィクトワール・ティヴィソルは本作において若干4歳という年齢で、ヴェネチア国際映画祭の女優賞を史上最年少で受賞しています。
しかし、それに加えて本作が傑作であるのは実はその脚本にあるのだと思う。
一口に脚本といっても、書き方は人それぞれで、特別講義に同席していた諏訪敦彦氏(こちらもすごい監督)によるとドワイヨン監督はト書きを全く書かないらしい。すべて科白だけで書かれているという。
そして、この科白がこの映画を傑作足らしめているのだと思うのです。
母親を失ったポネットが抱く願いや問いはとても素朴で純粋であり、その意味で観ている観客側の共感する視点となっている。
しかし、それに即座に応答する大人や子供たちの科白は、全く独自の論理や世界観を以てポネットの問いに答えるものであり、ポネットは全身でその応答を受け止めようとする。
それはつまりポネットと他者との出会いなのであり、それこそが本作に豊かな奥行きを与えていると断言できる。
むかし聞いた仏陀のエピソードに子供を失った母親が出てくる話がある。
子供を生き返らせてほしいという母親に仏陀は死人の出ていない家からケシの花を十本持ってくるようにと告げるあの話である。
当時は悲しいのは自分だけじゃないということを巧みに教える訓話くらいにしか考えてなかったけれど、今あらためて考えると訓話どころかほんとはもっと別の意味のことを伝えようとしていたのかもしれない。
他者との出会いそれだけが人生なのだと。
救いがあるとすれば、それは他者との出会いによってもたらされるのだと。
| 昨日の傑作選 | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
クロッシング・ガード
脚本・監督:ショーン・ペン
撮影:ヴィルモス・ジグモンド
編集:ジェイ・キャシディ
出演:ジャック・ニコルソン、デイヴィッド・モース

素晴らしい映画でした。
イントゥ・ザ・ワイルドのチケットにはショーンペンの最高傑作と銘打たれていたけど、むしろ最高傑作はこっちのほうじゃないかと思う。
ラストのほとんどセリフのないシーケンスでは二回も裏切られた。もちろん良い意味で。
12モンキーズの時はただの悪役という印象しかなかったデヴィッド・モースは、グリーンマイルでは、主役のトムハンクスと張り合う存在感のある演技が好印象だった。
そして、本作ではジャックニコルソンに食われるどころか双璧をなす落ち着いた演技で物語の奥行きを作り上げてたと思う。
つまり、主役二人の過ごすラストまでの七十二時間(三日間)をクロスカットで見せていくわけだけど、ヌードの多いジャックニコルソンのパートより、ショーンペンの奥さんロビン・ライト・ペンと演じたデヴィッドモースのパートの方が面白かったかもしれない。
ロマンティック云々というセリフが妙にかっこよかったな。
ただ、観ていて気になった点が一つあって、それは固定カメラがほとんどないということです。
ほぼ前編が手持ちかパンで役者の動きをフォローしてた用に思う。
それもほとんどのカットがバストショットかクロースアップだった気がする。
それはつまり、全てのカットが強いメッセージ性を持つわけで、役者の演技を通して物語が問う問いを絶えず突きつけられているのだと思った。
この問いに答えはないと映画は語る。しかし、その語り方は父親の威厳に満ちているのだと思うのです。
ところでロビーロバートソンが結構重要な役で出演してるんですが、宝石店の店員を演じた石橋凌と同じくらいの奮闘ぶりだったのがほほえましかった。
| 昨日の傑作選 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
グロリア
監督:ジョンカサベテス
出演:ジーナ・ローランズ
見終わったら誰もがつぶやく。カサベテスありがとうと。あんたは最高にいいやつだと。かけてもいい。
| 昨日の傑作選 | 13:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
悪魔スヴェンガリ
出演:ジョン・バリモア、マリアン・マーシュ
監督:アーチー・メイヨ
すばらしい傑作。
ヒロインのマダム・スヴェンガリを演じるマリアン・マーシュに恋する。
マエストロを演じるジョン・バリモアのコミカルな演技の合間に見せる狂気が怖ろしい。
| 昨日の傑作選 | 13:23 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |